スリルあふれる医療ミステリー チーム・バチスタの栄光

『このミステリーがすごい!』に選ばれた名作小説

背景、海堂尊先生へ

医療のイメージ画像。

医療系のマンガはいろいろあるが、医療を舞台にした、特に推理小説は少ない気がする。
マンガなら「ブラックジャック」や「医龍」といったドラマ化もされている作品が思い浮かぶが「医療ミステリー小説は?」と言われると、どうも思い浮かばない。

そんな印象的な(私が知らないだけだが)医療ミステリーの中で、私が特に気に入っている小説『チーム・バチスタの栄光』を紹介したいと思う。


犯人は一体誰なのか!?

手術をしているイメージ画像。

ドラマ版、映画版で微妙にストーリーが異なりますが、基本的には同じ。
登場人物のひとりは、冴えない田口。
気楽な立場だが、病院内での肩身が狭い窓際ドクター。


さて、そんな彼が務める病院で最高のバチスタ手術のチームに原因不明の手術の失敗が続く……。

あまりにも続くバチスタ手術の失敗に、一部の関係者は疑念を抱く。

「もしかしたら殺人事件なのではないか……?」

そんな恐ろしい疑念を払拭するために、窓際ドクターが奮闘するが、いかんせんうまくいかない。


しかし、そんな彼のもとに悪魔のような高級官僚が訪れて事件解決に乗り出した!


私は面白いと思った!

アマゾンのレビューなんかを見ると賛否両論が巻き起こっているようだが、個人的には最初から最後まで面白く読ませてもらった。

私は医療には全く関心がないため、触れること全てが新鮮で知らない世界を垣間見ているようで楽しかった。


しかも、自分が知っているようで知らない世界で、殺人事件が起こるのだから、ワクワクしないわけが無い。


また登場人物たちがとてもいい味を出している。
誰が、とは言いがたく。
誰もが個性的で、キャラが立っている。

特にお気に入りなのが、厚生労働省の調査官の白鳥圭輔だ。


めちゃくちゃすぎるホームズ

まるでホームズのようなキャラクターで、独自の理論で生きる白鳥はとてもおもしろい。
映画やドラマでも傍若無人なイメージで描かれているが、原作はもっと救いがないきゃらくたーとして描かれている。

少なくとも、ドラマや映画のようなイケメンじゃぁない。

だからこそ面白く。
だからこそ、魅力的だ。


物語終盤まで、犯人が分からず結果的に手術を……という過程で犯人が判明するのは、かなりスリリングだった。

もし、まだ見たことがないのなら、ぜひ一読されて頂きたい。
その分の価値がある小説だと自信をもってご紹介できる本だ。


作者の情報

海堂 尊(かいどう たける)

第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞した勤務医であり小説家。
第3回科学ジャーナリスト賞も受賞している。

著書に『ナイチンゲールの沈黙』『ジェネラル・ルージュの凱旋』『ジェネラル・ルージュの伝説』『イノセント・ゲリラの祝祭』などがある。

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