果たして若者は不幸なのか?『絶望の国の幸福な若者たち』

幸せってなんだろう?

拝啓、古市憲寿先生へ

幸せを呼ぶ四葉のクローバーのイメージ画像。

アナタにとって、幸せとはなんだろう。
私にとっての幸せは、日がなゆっくり本を読み。
だらだらと過ごしながら、寝たいときに寝て、起きたいときに起きる生活だ。

人によっては「そんな怠惰な生活なんて真平ごめん」という人もいるだろうし。
「現在進行形で、そんな生活をしています!」って人もいるだろう。

さて、ここで聞きたい。

あなたは、今、幸せなのだろうか?


幸せって、なんだろう?

若者の○○離れが深刻だ、とテレビのコメンテーターたちは言うが、ネットの定型文じゃないけれど、そもそも若者は古臭い慣習に近づいてすらいない。

それなのに「最近の若者は!」と一括することに、怒りを通り越して呆れる若い人も多いだろう。

本書では、そういったお年寄りの意見を覆すような、現代の若者ならではの「幸せ論」が展開されている。
実は、ある統計によると20代の75%が現在の生活に「満足」しているというのだ。

バブルは崩壊し、生活はどんどんとスピーディーになってきた。
「今ココが幸せであれば良い」というある意味で現実的な若者の考えとは?

そして、ネット右翼の主催するデモに集まる若者、ボランティアや募金に立ち上がる若者たちの思いとは?

若者に近い、著者だからこそ描ける”新時代の若者論”がここにある!


震災後を考えると?

悲しむ女性のイメージ画像。

さて、まず言っておきたいのが、本書が書かれたのは3・11が起こった直後だということ。

私が肌で感じたことで恐縮だが、震災を期に若者は、いや日本人は大きく変わったように思う。

しかし、本書が書かれてすぐではなく、じわりじわりとその変化が明るみに出てきてたのは、ここ1、2年のことのように思える。

どのように変わったか、説明する舌を私が持たないのが残念でならないが、確かに本書で書かれていた若者像よりは、ずいぶん前向きに、というかパワフルになったように思える。


今と共通する部分も

ただ、全てが全て変わってしまったわけでもないので、今でも共通している部分はたたあるだろう。

今の若い人が現場に対して、どのように満足しているかは分からないが、今やネット右翼は一大勢力としてではなく、若い人にとっては主流の考え方となりつつある。

そういった意味でも、今と昔を読みながら考えていくのは面白いだろう。

アマゾンレビューに面白いことが書いてあったので、紹介したいと思う。

「今の若者は小さく器用に生きている」という言葉が目を引いた。

しかし、それを否定的に取らずに、前向きにとれば、世の中はもっと良くなると思う、というか思いたい。


作者の情報

古市憲寿(ふるいち のりとし)

東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍、慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員。
大学院で若者とコミュニティについての研究を進めるかたわら、若者に向けたマーケティングやIT戦略などに関わる。

主な著書に「保育園義務教育化」「だから日本はズレている」などがある。

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