感涙必須の名作!『そして、父になる』原作映画の紹介

名作映画のノベライズ版

拝啓、佐野晶先生、是枝裕和先生へ。

子連れのイメージ画像。

福山雅治さんがご結婚なされましたが、今回ご紹介する原作映画の方の『そして、父になる』の主演も福山雅治さんでした。

あの人、あー見えてアラフィフだから驚いてしまいます。
いつまでも若々しいその姿に、正直嫉妬してしちゃいますよね。

出演者のことは、置いといてノベライズ版は最高に面白かったですよ~!

父親とはどうあるべきか?

このストーリーは、自分の子どもを取り違えられた2つの家族のお話です。
最近でこそ、子どもの取り違えというニュースはありませんが、過去には結構あったというから驚きです。

さて、そんな子どもの取り違えが、子どもが小学校入学間近の時に発覚してしまいます。

サラリーマンのイメージ画像。

その子の父親である、主人公の野々宮良多は、エリートサラリーマン街道まっしぐら、そんな中で自分の子どもが取り違えられたことを知った良多と、その妻みどり。

理想的な家族として、過ごしていた家族が、壊れていく――。

家族とは?親とは?そして、父になるということとは?

感動必須!最後は涙脆い人なら、絶対に泣く!

題材からして、感動的なエンディングが想像できますよね。映画の方も感動的なストーリーでしたが、小説の方は、より登場人物たちの心の動きが表現されていました。

父親の良多の気持ち。
みどりの、子どもを思う母親の気持ち。

子どもたちの、親を恋しい気持ち。

DNA的に赤の他人だということが、わかっても一緒に暮らしてきた歴史がある以上「はい、そうですか」とは行きませんよね。

特に子どもの方は。
親も親で割り切れないし、そう考えると主人公は、かなりドライなような……。

でも、男親って意外にそんなもんなのかも。

ただ、母親はそういうわけにはイカない!
そういう男親と女親の違いも、よーく表現されていて、一読する価値がある小説です。

エリートな親とそうでない親

この小説の親のギャップが凄くって、主人公の方はエリートサラリーマンで片方はダメおやじ風な、うだつのあがらない電気屋。

それでも、父親として、どっちが理想的かといえば電気屋のオヤジの方。
子どもと一生懸命に向き合い、取り違えになったけれど、自分の子どもとして、大切に思う姿は、主人公とはかなり対照的。

まぁ、この対象的な2人だからこそ、ラストが良い風になるんですけれど、そこまでが子どものことを考えると結構可哀想な気が。

ただ、ラストは「これで良かったなぁ~」と感動すること必須です!

作者の情報

是枝裕和

日本を代表する映画監督。国際的な賞を数多く受賞している。
主な作品に『誰も知らない』『そして父になる』などがある。

佐野晶

東京生まれのフリーライター。ドラマや映画などのノベライズを多く手掛ける。主な著書に『ナポレオンの村』『トイ・ストーリー3』など。

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