元気がでる”美味しい”小説『食堂かたつむり』

「食堂」っていい響きですよね?

食堂かたつむりのイメージ画像。

拝啓、小川糸先生へ

レストランだと小洒落た雰囲気だけど、食堂だと、何だか温かみがある。不思議ですよね~?

深夜食堂とか、カモメ食堂とか。

なんでしょう、この食堂の良い響きって。
食堂だと、そんなにお金がかからないような気がするから、私、好きですよw

さて、今回ご紹介する食堂は、そんな食堂の中でも、読むだけで元気がでる食堂の話をご紹介したいと思います。

不幸な女性の再生の話

この小説の主人公は、かなりの不幸な女性。
一緒に暮らしていたインド人の彼氏に、家財道具と今まで一生懸命に貯金したお金も全部、全部盗まれて、1人生まれた家に変えることに。

生まれた家に帰る高速道路の道中で、自分が喋れなくなっていることに気づく。

生まれた家に帰り、母親と一悶着あった末、自分の店を持つことを思い立つ。喋れなくなったけれど、自分には料理の腕がある。

そう思った彼女は、一から自分のお店を作り上げることになる。そのお店の名が『食堂かたつむり』。不思議な力があるお店で、このお店で食事をすると、食事をした人は幸せになるらしい……。

果たして、彼女は食堂かたつむりで、どんな料理をつくるのか?
彼女は、再び自分で話すことができるようになるのか?

1人の女性の再生の物語

魚料理のイメージ画像。

喋れなくなるって結構大変。
まぁ、一人暮らしで、家に帰って喋る機会がない私からすれば、あまり不便を感じませんが、それでも日常生活では大変ですよね~?

まぁ、そんな彼女が自分で、お店を一からつくり。
お客さんに合わせた料理も作る。

その登場する料理の数々が、どれも美味しそうなんです!

これといった国の料理が出るわけではなく、多国籍な料理が出るのですが、その描写が上手で、読んでいると思わずヨダレが出るほど……うーんダイエット中には、読むもんじゃない!

温かい気持ちになれますよ!

自然派な温かみのある良い小説でし、本当に。
ナヨナヨとした女性が、自分の理想のお店をつくるって感じじゃなく、一本筋の通った大人の女が、自分の理想を叶えるため、お客さんに元気になってもらうため。

そのために、一生懸命にお客さんのために、料理をつくる姿はカッコイイ!

ラストシーン向かう道のりは、結構ジーンと来るシーンも多いので、そのラストにホロリと来てしまうかも?


作者の情報

小川糸(おがわいと)
1999年に「密葬とカレー」でデビューする。多種多様な活動をしている。浜田省吾と水谷公生とともに音楽ユニット「Fairlife」を結成したり。絵本を書いたりしている。代表作に『ちょうちょ』『食堂かたつむり』などがある。

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